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小説「クリムゾン・ルーム」

2008.03.31 (Mon)

累計5億アクセスを突破したゲーム「CRIMSON ROOM」が書籍化されることになりましたo(´∀`o)!
小説「クリムゾン・ルーム」は、4月上旬発売予定
今回、その仮綴本(発売前のゲラ本)が私の元に届きました

 クリムゾン・ルーム  

  著者: 高木 敏光
  出版社: サンマーク出版
  予価: 本体1600円+税  (四六判並製・432ページ)

  小説「クリムゾン・ルーム」公式サイト

このゲラ本は、関係者にしか出回らない貴重なもの
映画とかでは試写会モニター、新商品の発売前モニターなんかがありますが、発売前の本を手にするのは初めて(ノ´▽`)ノオオオオッ♪
ちょっぴり緊張気味ですが、ネタバレ無しでレビューしてみます。

まず、全世界が熱狂した伝説のゲーム「CRIMSON ROOM」を簡単にご紹介♪

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「CRIMSON ROOM」は、2004年1月、高木敏光がFlash版を開発。
部屋から脱出するというシンプルさと、言語に依存せず、
インターネット環境とFlashプレイヤーさえあれば誰でも遊べる
簡便性が受け、世界中からのアクセスを集めた。
2006年には携帯電話用コンテンツとして主要3キャリアで配信開始。
2007年にはニンテンドーDS用ソフトとして一般発売された。

 まだゲームを体験したことのない方は、コチラから
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このゲームは、高木敏光ただ一人で開発されたもの。
画面クリックで発見したアイテムを活用したり組み合わせながら、部屋から脱出することを目的とした、インタラクティブなゲームです。
私も小説を読んだ後にゲームを体験してみましたが、単純なゲームなのにはまってしまいムキになってしまいました。
閉じ込められた部屋、それも原色の部屋と言う空間がフラストレーションを生じます。
そして、クリックのみで色々な角度から部屋を見回し、アイテムを探していくと言う単調な作業もさらにイライラが募ってしまう・・・
時には手詰まりになりながらも、あれこれ試行錯誤しながら脱出できたときは開放感でいっぱいになりました。
一度クリアすると再トライする人も少ないと思うので、累計5億アクセスと言うのは驚異的なアクセス数です。


そんな伝説のゲームの書籍化は、作者=主人公=ゲーム開発者の高木敏光!!
しかし、そのことを意識しなくても小説として成り立ち、意識することでさらに奥が深くなる作品では無いでしょうか?


CRIMSON ROOM=深紅色の部屋


CRIMSONには他にも、「(怒りなどで)紅潮した様子」「血なまぐさい」と言う意味もあり、どちらにしても鮮やかな赤では無いことが想像できます。
そして、小説にも暗黒小説の香りが漂っています。

序章の「000 紅い部屋」から、暗黒色は全開―
部屋の中を説明するために色々な色の描写が出てきますが、どれも薄汚れた闇の色を想像してしまうような内容です。


なぜ、主人公がそんな部屋にいるのか?
一体、その部屋は何なのか?



物語の主題になるような描写も数ページで終わってしまい、目次ページへ―


本編は「001 幻」からスタートします。
この作品は432ページの長編ですが、読み始めると続きが気になってしまい、一日で読み上げました。
48章に渡る章のタイトルも端的で、会話文や情景描写、人物描写も多く、読み物として楽しいつくりになっていると思います。

主人公は、高木敏光 38歳
良き妻と2人の娘を持ち、両親も健在。
若くしてアニメーションやゲームなどの分野では先行者となり、38歳にしてコンピュータソフトの開発会社の企画制作部長と言う肩書きを持っている彼。
傍から見れば順風満帆な人生である彼の一人称で描かれた物語となっていますが、全体的に漂う場末の感じは否めず、人を欺いたり自暴自棄になっている部分が物語の大半を占めます。
そんな暗い内容なのに次々に章を読み進めて行こうと思えるのは、要所要所にリアルな高木が姿を見せるから。


小説の主人公・高木については嫌悪を抱いても、作者でありゲームの開発者である高木には興味を持ってしまう―


ゲーム開発者の苦悩や管理職の難しさについて描かれている部分は、実体験からの描写であると思いますし、リアリティもあります。
アルコールに依存し、創造力が枯渇してしまった主人公・高木。
酒だけでなく違法カジノや妻以外の女性で気持ちを紛らわせる毎日ですが、それでも、「何かすごいものをみせてくれるのではないだろうか?」と言う期待感を捨てきることが出来ず見守ってしまいます。

日常と非日常が入り交ざり、まるで夢物語のようなストーリーの中に色々な鍵が隠されていて、次々にパズルを解いていく感じで謎が解明していくのも面白い。
伏線の入り方も、ミスリードを促すようなイヤラシイものでは無く、緻密に練られた感があり、パズルが解けたときには心地よさが広がります。

また、登場人物の数も多くも無く少なくも無く、読者が把握しやすい設定。
そこも、読者を飽きさせない巧妙なつくりになっているような気がします。

物語で主要な人物となるのは、


 違法カジノバーのバーデンダーであるマリアンヌ
 ナイトクラブ「黒真珠」のホステスである桐子
 高木のファンだという美しい青年K


闇を彷徨う高木に光を与えるのは誰なのか?
誰も彼を救えることは出来ないのか?


3人とも、過去や言動に謎が秘められているので、他愛も無いやりとりや描写も興味深く読んでいきました。
謎を解明すると言う点では、ミステリーやサスペンスのテイストも強いこの作品。
しかし、その中には、ゲーム開発者視点の記述や構成もあるので、謎解きの面白さについては文学的というよりロジカルで分かりやすいものでした。
突拍子も無く事件が起きたり、舞台が変わったりすることも無く、高木の身に降りかかったことや出会いはすべてじっくりジワジワ真相に迫っていく―
そして、序章で登場した紅い部屋の正体が分かってからは、さらに結末まで一気に読み進めたくなってしまう―


創造とは何か?

創造する喜びや出来上がったものを評価される嬉しさ、世にそれが出たときの怖さ・・・
そう言うことについても考えさせられる小説でした。




小説「クリムゾン・ルーム」公式サイトでは、立ち読みコンテンツで冒頭のストーリーを読むことが可能
立ち読みできるのは、「000 紅い部屋」から「009 破戒」まで!
全75ページが無料で公開されています。
この部分は物語全体の序章に過ぎませんが、それでもこの小説の面白さが分かるはず。


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22:30  |  レビュー 書籍  |  Trackback(0)  |  Comment(2)

コメント

面白そうですね!

単純なゲームかなぁなんて思っていたら、全然違うんですね!
小説になってもあっという間に読めちゃうほどストーリー性がすごいんですね~。
非日常と日常が入り乱れている世界って結構好きなんです♪
最近本が読みたい病なので、早速探してみますね~♪
tekketeke |  2008.04.01(火) 00:23 | URL |  【編集】

■お返事■

tekketekeさんへ
ゲーム自体は単純でストーリー性が無いのだけど
スピンオフ小説という感じ♪
フィクションなんだけどゲーム開発者の苦悩なんかは
リアルだよo(´∀`o)!

私も久しぶりに長編小説を読んで、読書熱が
高まっちゃいました(´ ▽`).。o♪♪~
りんりん |  2008.04.01(火) 11:15 | URL |  【編集】

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